2013.11.26
11月20日、横浜キャンパス16号館セレストホールで、ドキュメンタリー映画『先祖になる』の特別上映会を開催しました。主人公・佐藤直志さんの土地に根差した力強い生きざまや、震災で大きな被害を受けた陸前高田の街や人々の様子など、さまざまなシーンに心を揺さぶられる映画です。KU東北ボランティア駅伝に参加経験のある人なら、見聞きしてきた光景が随所に出てくることに気が付いたはずです。
上映後は、監督の池谷薫さんをお迎えし、ボランティアとして現地に何度も足を運んでいる学生とトークセッションを行いました。池谷監督には映画の製作秘話や現地の人々の様子などをお話しいただき、学生からは、自分が携わった活動の報告や、感じたこと・学んだことの話をしてもらいました。池谷監督から「大学が継続して行っていること、彼らが何度も参加していることが素晴らしいね」との声が上がり、学生に向かっては「人間って面白いよ?ぜひいろいろなことにぶつかっていってほしい」と、人生の先輩としてアドバイスもいただけました。
来場者は、ボランティアの参加経験者や、口コミで集まった学生、教職員や一般の観覧者も含め、約120人。上映後に行ったアンケートではさまざまな感想が寄せられました。
「ほろりと涙が出たりクスッと笑ってしまう直志さんのドラマから目が離せなかった」
「ボランティアに行った記憶がよみがえってきて、改めて震災や被災地について考えるきっかけになった」
「単に震災を描いたのではなく、その経験を乗り越える一人の人間のストーリーとして考えることができた」
「監督の言う『人間力』という点で学ぶものが多かった」
「学生ボランティアの体験話が具体的で、まぶしさとたくましさを感じた」
大学の被災地支援プロジェクトから生まれた今回の上映会。ボランティアへの参加も、ドキュメンタリー映画を見るのも、躊躇があったり抵抗を感じる学生が多いかもしれませんが、どちらも案外垣根が低く、人としての視野を広げてくれるものです。今後もなるべく多くの神大生に参加してほしいと思います。