2012.12.20
2012年12月1日、横浜キャンパス763教室にて、学生主体によるKU東北ボランティア駅伝のイベントが2つ開催されました。
[イベント1]
『Heart in Heart with東北!! ~つなげよう ボランティアの声~』
お茶やお菓子をつまみながら、ボランティア駅伝に参加したきっかけや、現地で経験したことなどをおしゃべりする会。学部や学年を問わず、どのグループも和気あいあいとした雰囲気で会話が弾んでいました。
「話しをすることで気持ちの風化を防げた」「同じ経験をしていても、自分では思い浮かばない視点があった」「横浜と平塚との接点が持ててうれしい」(これも企画の趣旨のひとつです)など、さまざまな感想が出ていました。
このイベントは、優れた企画に対し大学が支援をする「学生チャレンジプロジェクト支援」から生まれたもの。
主催した4人の女子学生の和やかな進行もあって、アットホームな会となりました。
[イベント2]
『ボランティア駅伝報告会in 横浜キャンパス』
・ドキュメンタリー上映
・ボランティア駅伝活動報告 (文化復興プロジェクト~被災地でのボランティア~ボランティア駅伝の総括)
・グループワーク
最初に、ボランティア駅伝の記録映像の上映、次に、現地に何度も足を運んだ3名の学生による活動報告が行われました。献本活動の配本状況や、議会資料の修復作業の現状報告、新聞スクラップ張り替え作業の終了報告もあり、参加者は熱心に耳を傾けていました。
また、「被災地の方にとっては、ボランティアが『行くこと』自体にも意味がある」「東北に目を向ける大きなきっかけになった」「教室で学べないことをたくさん学んだ」など、学生による実感のこもったプレゼンテーションは、この活動の意義をあらためて感じさせてくれました。
イベント後半では、そうした報告を踏まえて、グループワークが行われました。ボランティア駅伝に参加して感じたこと、東日本大震災について考えること、今後の支援活動に向けて、参加者はそれぞれの想いと具体的行動のアイデアを紙に描いた木に花を咲かせるという形で表現しました。
【出てきたアイデア例】
「地震が来たときのシミュレーションは?」→「防災ツアーをやってみたい」
「遠野っていいよね・面白いよね」→「遠野の魅力を伝えるフリーペーパーを作りたい!」
活動報告とグループワークにおいて、しっかり時間をかけて意見を共有したことで、参加者の仲間意識が高まりました。最後には「KU東北ボランティア駅伝をもっと学生同士で盛り上げよう。そのために協力し合いませんか?」という声が自然と上がり、参加者全員その意見に賛同していました。
2012.12.20
2012年12月12日(水)・13日(木)、神奈川大学の学生20名が、横浜駅みなみ西口にて募金活動を行いました。
主な目的は、NPO法人遠野まごころネットが主催し12月22日~24日に行われるクリスマスイベント「サンタが100人やってきた!」の運営資金を集めるため。被災した子供たちに、サンタクロースがクリスマスプレゼントを届けるというイベントです。また、被災地域の大学生・短大生・専門学校生の進学支援を目的とした奨学金基金にも充てられます。
募金活動に参加したのは、体育会軟式庭球部の部員を中心に、クリスマスイベントに参加するKU東北ボランティア駅伝のメンバーや、ボランティア駅伝に関するイベント企画グループ「ボラ駅ホームカミングプロジェクト」のメンバーなど20名。
募金総額は、2日間(各11:00~15:00)で94,613円になりました。励ましの声をかけていただいたり、卒業生がお茶を差し入れてくださったり、多くの方から被災地への温かい支援の心を感じた2日間でした。
また、この活動趣旨に賛同してくれた神奈川大学の混声合唱団「クール・アンジェ」が、12月9日に行われた定期演奏会にて募金箱を設置。こちらでもたくさんのご支援をいただき、10,320円の募金が集まりました。
クール・アンジェのホームページにも詳しい内容が出ていますのでご覧ください。
集まった募金は、神奈川大学として、遠野まごころネットに納めさせていただきました。
ご支援ご協力のほど誠にありがとうございました。
2012.12.06
2012年11月22日(木)、湘南ひらつかキャンパス11号館サーカムホールにおいて、KU東北ボランティア駅伝の報告会が開催されました。この報告会は磯田 昇 講師(国際経営学科)の「ボランティア論」の特別公開講座として行われ、受講生を含む約120名が参加しました。
最初に、ボランティア駅伝のドキュメンタリー映像が上映され、次に、“語り部”として陸前高田で震災当時のお話をしてくださっている釘子明さん(NPO法人 遠野まごころネット)から、当時の状況や現在の様子などを伺いました。
その後、ボランティア駅伝の統括責任者である石積 勝 副学長と参加学生の代表として鈴木 寛太さんと久保田 真由さん(ともに国際経営3年)が壇上に上がり、公開形式の座談会が行われました。
「どんな形でもいいから、一度はこちらに足を運んでほしい」という釘子さんの想い。
「地道なボランティア活動も、続けることで大きな成果になるとわかった」、「何度も行くことで、東北により関心をもつようになった」など、ボランティアを経験した鈴木さんと久保田さんから語られる言葉。
「行けば何かが変わる。実際には学生たちが学ばせていただいている」という統括責任者としての石積副学長の発言。
それぞれの立場からの真摯な発言が続き、会場にも静かに熱意が伝わっていきます。
最後に、会場から「釘子さんにとって復興とは何か」と質問がありました。釘子さんは、「家族と笑いながら話をしたり、お祭りに参加したり、皆さんがしているような普通の生活を送ること」とおっしゃいました。この日、繰り返し出てきた言葉を、多くの人がかみしめるように聞いていました。
受講後に提出された学生のレポートには、「涙が止まらなかった」「何もしていない自分が情けなくなった」「先輩たちは何回も出かけているのに・・・」「3月までに必ず行く」など、あらためて被災地の現状や自分の行動について考えさせられたという意見が数多く見られました。
この日の体験や考えたことを、これからどう生かし、行動に移していくのか。
成果は今後現れてくるはずです。
【写真左】穏やかな語り口でたくさんの貴重なお話をしてくださった釘子さん
【写真右】自分たちのボランティア経験を伝えてくれた鈴木さんと久保田さん