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2015.07.15

高大連携協議会で学生が発表しました

2015年6月5日(金)、横浜キャンパスにて「第25回神奈川大学高大連携協議会」が開催されました。神奈川大学と連携している高校73校1機関(県総合教育センター)の学校教育関係者が一堂に会し、高校教育・大学教育の活性化を図るために行う会です。今回、KU東北ボランティア駅伝について「参加学生から直接話をしてほしい」との依頼を受け、4名の学生が発表しました。

 

 発表してくれたのは、経営学部2年の赤羽巧也さん、経営学部3年の奥田萌さん、経済学部3年の亀山麻衣さん、経営学部4年の角浜勇哉さん(発表順)。それぞれ、自分が経験した活動や、どのような思いを持って参加し、何を学びどんな風に成長したのかについて、15分ずつの持ち時間をいっぱいに使って発表しました。

 

 協議会の出席者は61校79名。皆さん学生の発表に真剣に耳を傾けてくださり、質疑応答やその後の懇親会で「生の大学生の声が聞けてよかった」「つられて泣きそうになった」「本校の卒業生の成長ぶりが分かる貴重な機会だった」「ぜひ高校生にも話してほしい」といった感想が交わされました。現役の大学生と高校の先生方との間で、さまざまな情報交換も行われたそうです。

 

 発表した学生たちは、ボランティア駅伝の現状や参加後の変化について多くの人に「伝える」ことの意義を知り、この機会を今後の活動に生かすなど、大きく得るものがあったと感想を述べてくれました。

 

 

報告会は約1時間。出席された方々は真剣に耳を傾けていました。

 

 

1年生のときから度々ボランティア駅伝に参加している赤羽さん。
「ひとりで何でもできると思っていた自分に、多くの仲間や先輩との出会いをもたらしてくれた」と語りました。

 

 

 奥田さんは、現地で遺留品を探す作業に携わったときの衝撃や心の揺れについて話してくれました。
「この経験を先生方の前で話すことができてよかった」。

 

 

亀山さんは、語り部の方々から受けた教訓について
「自分たちの身は自分で守らなければいけない。震災への意識が大きく変わった」と話してくれました。

 

 

「継続して参加してきたことで、東北の『復興の過程』を知ることができた」と角浜さん。
「教師を目指す学生として、さまざまな経験が教材になる」と締めくくりました。

2015.01.20

今年もサンタプロジェクトに参加しました!

2014年12月23日(火)と24日(水)、ボランティア駅伝180便は、NPO法人遠野まごころネットが主催する『サンタが100人やってきた!2014』に参加しました。ボランティアがサンタクロースに扮して被災地を訪れ、「私たちは忘れない」というメッセージを送るプロジェクト。2011年に始まり、神奈川大学では2012年から毎年参加させていただいています。

 

23日は大槌町、24日は陸前高田市で、グループに分かれて仮設住宅や保育園などを訪れ、集まった方々とお茶っ子をしたり、子どもたちと思いきり遊んだりと楽しい時間を過ごしました。今回はプレゼントを渡してプログラムを行うといった一方通行の活動だけでなく、現地のおもてなしを受けたり、復興状況についてお話を伺う機会があったりと、これまでとは一味違う場面もありました。

 

現地の人々との温かい交流がたくさん生まれ、参加した神大生からは「元気をプレゼントするつもりが逆に元気をもらった」「横浜では味わえないクリスマスを過ごせた」などの声があがりました。また、ボランティアにはさまざまな形があり、時間の経過によって変化していくことを知る機会にもなりました。

 

遠野まごころネットの本部にて。毎年、全国から大勢のボランティアが集まります。

 

 

道で出会った方とおしゃべり。「神奈川から来ました!」と伝えると笑顔で喜んでくださいました。

 

 

妖怪体操を覚えてみんなで踊りました。

 

 

じゃんけん列車も大盛り上がり!

 

[写真協力:NPO法人遠野まごころネット]

2015.01.20

湘南ひらつかキャンパスで報告会が開催されました

2014年12月4日(木)、湘南ひらつかキャンパスのサーカムホールで、学生の主催によるボランティア駅伝の報告会が行われました。毎年恒例となった、磯田 昇先生の「ボランティア論」の特別公開講座として開催され、履修生を含め多くの学生が受講しました。

最初に司会者からこれまでの活動紹介、続いて現地コーディネーターの佐々木 桂典さんから、陸前高田市の被災状況や現在の課題、今年度のボランティア活動などについてお話しいただきました。現在の行政の課題として、災害公営住宅の建設や浸水区域のかさ上げ工事が遅れていること、また民間側の課題として、長期にわたる仮設住宅での生活によって以前のコミュニティーが消失し、子育ての難しさが浮き彫りになってきているとのこと。震災から3年半を経た今でも、問題が山積みであることを実感させられます。

後半は3名の参加学生による活動報告と、佐々木さんを交えての座談会。会場との質疑応答も多く、活発なやりとりとなりました。実際に「現地を知る」ことの大切さを感じた参加希望者が増えることを期待しています。

 

 

昨年に続き陸前高田から来てくださった佐々木桂典さん。「震災当初より、ボランティア学生に対する地元の人の態度に余裕があり、そんなところにも復興を感じる」と話したうえで、「震災前のような生活を取り戻すには、少なくとも10年かかるのではないか。被災者の悩みや気持ちを聞くといったソフト支援に対しても大学生にできることはある」。

 

 

理学部4年の不破 成美さん(右)は10回以上参加。「子ども支援や陸前高田のお祭りに携ってきた。地元の人々が待ってくれている、求められることが喜びになると知った」。
経営学部3年の久野 莉菜さん(真ん中)は子ども支援活動に積極的。「子どもの名前が覚えきれないのが課題だけれど、覚えてくれるとうれしい。子どもたちに会いたい一心で参加しています」。

 

 

経営学部の赤羽 拓也さんも、1年生ながら何度も参加。「現地の方と交流があったり、学部を超えてたくさんの仲間や先輩に出会えたことがうれしい。『行って終わり』ではなく、今日のように『伝える』ことも大事だと思う」。

 

 

司会進行を務めた理学部4年の矢嶋 勇輝さん。「何度も参加したことで自分自身の進路が変わった。さまざまな出会いを経て、人とまじめに向き合うことに意義を感じるようになった。これからも何らかの形で現地と関わっていきたい」。

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