2013.10.15
[陸前高田の浜っ子祭りに初参加!]
KU東北ボランティア駅伝では、陸前高田市復興サポートステーションで行っている子ども支援活動に参加しています。活動を続ける中で交流が始まった地元の青年部から、要谷地区という町で毎年開かれている「浜っ子祭り」に出店をしないかと声をかけていただきました。地域のお祭りの運営をお手伝いするという、めったにない機会を与えていただいた神大メンバー。多くの子どもたちがお祭りを楽しみにしていると聞いて、子ども支援のリピーターを中心に、何度も話し合いながら準備をしてきました。
8月11日、当日は快晴。要谷地区だけでなく周辺の地区からも、小学生や部活帰りの中学生などたくさんの人が訪れました。神大生が出店したのは、焼きそばとタピオカドリンクの屋台、さらに輪投げとストラックアウト(ボードに開けた穴にボールを投げ入れる)のコーナーも設置。参加した26名がそれぞれの担当に分かれ、また青年部の屋台や司会進行のお手伝いもしながら、めいっぱい声をはりあげ、子どもたちと遊びました。ステージの上ではビンゴ大会やラムネ一気飲みなどが行われ、一気飲みには神大生も飛び入り参加。地元のみなさんと一緒になって盛り上がりました。
終わった後の、メンバーの充実した表情!何よりも、たくさんの子どもたちの笑顔が成功の証となりました。
* 陸前高田の人気キャラクター・ゆめちゃんと、神大のマスコットキャラクター・JINくんKANAちゃんが共演!
参加メンバーひとりひとりが子どもの遊びを全力でサポートしながら、お祭りを存分に楽しみました。
[今年も遠野まつりに参加!]
遠野市で一番大きなイベント、遠野まつり。神楽やしし踊り、南部ばやしなど、地域の郷土芸能が一同に集まり、岩手県内外から多くの観光客が訪れるお祭りです。一昨年、昨年に引き続き、遠野市6区の「仲町南部ばやし」に参加させていただきました。
女性は踊り、男性は小鼓を担当。前の晩、地元の方に指導していただいたものの、踊りは指先まで神経を使い優雅さを表現、太鼓も、大鼓と小鼓の間を合わせるなど、そう簡単には覚えられません。女性陣は夜中と早朝にも復習し、男性陣も協力してタイミングを合わせるなど工夫しました。
当日の9月21日、22日。両日ともよく晴れた暑い中、駅前の大通りを中心に、遠野の町を練り歩きました。慣れない着物に苦戦もしましたが、6区の人々と一緒に最後までお祭りを盛り立てました。大勢の観客の前で披露するという緊張感、またいつも温かく迎えてくださる町の方との交流は、貴重な体験となりました。
今年から、拠点を陸前高田に移して活動しているボランティア駅伝ですが、2年間お世話になった遠野市への感謝の気持ちは忘れていません。震災を機に深まったご縁を大切にして、ボランティア活動にとどまらず、いろいろな形で交流を続けていきたいとあらためて感じる機会となりました。
*遠野で一番のお祭りとあって、大通りでは大勢の観客から注目を浴びます。
小さい頃から南部ばやしに親しんでいる地元の子らに交じって、神大生もしっかり決めてくれました。
2012.12.20
2012年12月12日(水)・13日(木)、神奈川大学の学生20名が、横浜駅みなみ西口にて募金活動を行いました。
主な目的は、NPO法人遠野まごころネットが主催し12月22日~24日に行われるクリスマスイベント「サンタが100人やってきた!」の運営資金を集めるため。被災した子供たちに、サンタクロースがクリスマスプレゼントを届けるというイベントです。また、被災地域の大学生・短大生・専門学校生の進学支援を目的とした奨学金基金にも充てられます。
募金活動に参加したのは、体育会軟式庭球部の部員を中心に、クリスマスイベントに参加するKU東北ボランティア駅伝のメンバーや、ボランティア駅伝に関するイベント企画グループ「ボラ駅ホームカミングプロジェクト」のメンバーなど20名。
募金総額は、2日間(各11:00~15:00)で94,613円になりました。励ましの声をかけていただいたり、卒業生がお茶を差し入れてくださったり、多くの方から被災地への温かい支援の心を感じた2日間でした。
また、この活動趣旨に賛同してくれた神奈川大学の混声合唱団「クール・アンジェ」が、12月9日に行われた定期演奏会にて募金箱を設置。こちらでもたくさんのご支援をいただき、10,320円の募金が集まりました。
クール・アンジェのホームページにも詳しい内容が出ていますのでご覧ください。
集まった募金は、神奈川大学として、遠野まごころネットに納めさせていただきました。
ご支援ご協力のほど誠にありがとうございました。
2012.11.12
夏休み中の参加者が200人を超えたボランティア駅伝。2012年9月15日、16日の遠野まつりへの参加は、その区切りにふさわしい一大イベントとなりました。
遠野まつりは、毎年9月の第3土曜・日曜に行われる、遠野市で一番のお祭り。しし踊りや神楽、南部ばやしなど、遠野の郷土芸能の団体が一堂に集まり、大通りや特設会場で披露します。
昨年に引き続き、ボランティア駅伝で自治会館を宿舎として利用しているご縁から、遠野市六区の「仲町南部ばやし」に参加させていただきました。今回参加したのは111便のメンバー。「今年はもっとコラボレーションしようよ!」と区長さんから声がかかり、さらに多くの神大生が、踊り子や囃子方(大鼓と小鼓)に加わることになったのです。
「昨夜、教えてもらって必死で覚えました」と、直前まで復習する踊り子さんや、大勢の見物客を前に「緊張してきたー」と顔がこわばる囃子方君。揃いの着物や法被を着せてもらっての、ハレの舞台。町の盛り上がりもあちこちから伝わってきて、普段味わうことのないドキドキ感に包まれています。
土日とも天気は良好。青い空に色鮮やかな衣装が映えています。通りや舞台で南部ばやしを披露するたびに、区長さんが神大のボランティア活動について紹介してくださり、観客から温かい拍手が送られます。土曜日は夜の部もあり、2日間、ほぼ出ずっぱり。それでもみんな、きりっと集中した良い表情を見せていました。
日曜日の夜は打ち上げに参加し、町の方たちと最後の交流を楽しみました。別グループでボランティアを行ってきた神大メンバーも合流し、OBである本田市長も参加されての大盛り上がりとなりました。
今年は参加者も含め約3万5000人が訪れたそうです。これほど大規模で伝統あるお祭りに、地元の方と一緒に参加できるのはとても貴重な機会。その背景には今まで継続してきたボランティア駅伝の流れがあり、常に優しく迎え入れてくださる遠野の人々の温かさがあります。こうして遠野と神大の距離は、月日を重ねるごとに縮まっているのです。
キャンパスを超えた新しい出会いや発見があるのも、ボランティア駅伝の醍醐味。秋以降も参加者が、途切れることなく襷をつないでくれることを願います。
(文・写真 被災地支援室 安川朝子)
遠野の南部ばやしは、優雅な舞が特徴。祇園祭りの囃子を模し、地方色を採り入れたのが始まりとされています。神大生も地元の方の計らいで、神大幟を立てて町を練り歩くことができました。
南部ばやしのほか、ささら踊りやしし踊りなど、郷土芸能の団体が約60集まりました。